久しぶりに本を買う
積ん読の山がようやく解消しつつあるので、久々に書店を渉猟。
何冊か買ってきた。
最近読み終わった本から。
臨床精神科医師の方が著された一冊。
術語を中心に、そこから連想される様々な事象を語るエッセイであると同時に精神医学、心理学の解説書でもあるという趣。
話題は広く、体験した臨床例、学説から映画、文学作品、世相まで及ぶ。
読むのに時間はかかるが、難解ではない。
心理学や精神科学は以前から興味があり、予備知識はあったのだが、知らないことや、認識の誤りなども確認出来て役に立った。
数年前にハードカバーの分厚い本で出版され、書店で手に取って興味深かったのだが、えらく高価で、買うのを躊躇していたのだが、最近文庫化されて購入に至った次第。
ここから今回購入分。
回顧録と謳っているが、死の先年に行われた長時間のインタビューを収めた本。
インタビューを行っているのは読売新聞の論説委員の面々。
橋本氏はテレビでよく見かけた方。
刊行が安倍氏の意向で延期になっていたらしい。
安倍晋三という政治家を現代史の中でどう位置付けるのか?
お次は朗読と語りの名手、堀井美香さんの手記。
この方、テレビには定時のニュースくらいしかお出にならず、ラジオが主で永六輔や久米宏の番組のアシスタントを務めておられたが、落ち着いた声の割には、とぼけた発言もして、地味な美人アナという印象ではあるが面白い人だなと注目はしていた。
一方で朗読の会のプロデュースなどもして高い評価を得るなど、スキルの高さは注目されていた。
ジェーン・スーさんとともに始めた番組で本性を顕し印象が一変。すごい人だ。で、名コンビとなり、今ではポッドキャストの番組が大人気となる。
昨年、突然会社を辞めると宣言、同年フリーとなる。
今や朗読、語りの会がプラチナチケットになる活躍。
会社を辞めると決めたあたりからの顛末と心情、人生との向かい方を綴ったのがこの本。
アナウンス、ナレーション技術とともに、朗読、語りも芸術的である達人の内面がどんなものなのか垣間見れそうである。
最後は何年も前に出版されながら、読みそびれていた作品。
人類の破滅に立ち会い見届ける、という設定の作品はSFに限らず数多く書かれてきた。
状況の中で主人公の心情がどう変化し、破滅から取り残された自分にやがてやってくる死とどう向き合うのか・・・
そして自分の死は人類の死でもある・・・
こういう設定好きなんだよな。
映画化されていたのか、読み終わったらDVD探してみるか。
書評などと図々しいことは言いません。
あくまでど素人の感想文ですのでご容赦を・・・